阪神ジェットカー撮影会

2024年2月17日

物議を醸した撮影会に参加していましたというお話。

コロナ禍以降、鉄道会社の増収策として有料撮影会が盛んに行われていますね。
地元阪神電車も他事業者から少し遅れてマニア向け撮影会を企画したということで、期待半分、不安半分で安くない参加費(15,001円)を振り込みました。

当日の段取り

当日尼崎車庫に到着すると、社員食堂へ通されそこで受付。
参加者は3チームに分かれ、以下の3つの催しを30分ずつ順に巡るという段取りでした。
(1)ジェットカー4並び撮影会
(2)5001形撮影会&装置動作見学
(3)屋内資料展示

私は(3)→(1)→(2)の順で回ったのですが、条件は各回あまり差はなさそうな感じでした。

(1)ジェットカー4並び撮影会

今回の目玉イベント。
ポスターの宣材写真では、
・5551F
・5500リニューアル車
・5700
・5001
が並んで写されていたので、順番は違えど同じような感じになるだろうと期待して行ったのですが…
阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて

どこからツッコミを入れればいいのやら…

車種選定の話

アレグロブルーの5551Fを差し置いて撮影会に乱入したのは武庫川線のピンクの子(トラッキー号)でした。
珍しい車両ではあるのでしょうが、ジェットカー並びを撮りに来たマニアがこれを見て喜ぶか…?というとそんなことはないでしょう。
いや確かにジェットカーではあるのですが…違うんだよなぁ。
そしてこの撮影会に来なかった5551Fはと言うと、普通に本線運用で走り回っていたそうで。
その調整はできなかったのか、はたまたハナからやる気が無かったのか。。。

私の世代でジェットカーというと、5001をはじめとした青胴と5500のアレグロブルーだったので、そこを外されたのがこのイベントで一番残念に思ったところでした。
(じゃあ宣材写真にも載せないでくれと思う。)

光線の話

見ての通りドがつくほどの逆光です。
ただこれについては宣材写真と同じような位置なので、午後の撮影会でこの位置に置かれては逆光になるのは前もって分かっていました。ので晴れてしまったものは仕方ないと割り切るしかありません。

西向きに並べてくれるだろうという淡い期待もしていましたが、残念ながらそんなことはなく。

阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて

撮影場所から後ろを向くと素晴らしい光線状態で9000系が通過して行ったので、なんとか調整してこっち側に並べてくれたら良かったのになぁと参加者の大半は思っていたことでしょう。
色々な事情があるのでしょうが、”撮影会”を謳っているのですから、光線は一番気に掛けないといけないものだと思うのですが、阪神アイビートラベルさんはあまりそれについての拘りはないらしいです。

阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて
そんなわけで酷い有様だったので、参加記念程度に数枚撮って時間を持て余している人が多かった印象。
そりゃそうでしょうね。

(2)5001形撮影会&装置動作見学

阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて

次に5001形単独の撮影会。5017Fの東西両側に順に案内され、両サイドで幕回しと、”東側”で看板を取り付けての撮影会でした。
ただご覧の通り東側はただでさえ逆光な上に工場建屋の影ドボンな位置なので、もう少しやり方があっただろうに…と。
看板で”たいせつがギュッと”ステッカーを隠すのは非常に良かったんですけどね。また別の場所でやって欲しいです。

阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて
西側はこんな感じ。今回のイベントを通して唯一順光だった5001がコレでした。
こっちで色々とやってくれればまだ良かったのですが、場所が狭くて難しかったのでしょうね。

阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて
そして5001の隣で良い光線で止まっていた8000。ここに5001を置いてくれれば良かったんですけどね。

阪神ジェットカー撮影会 尼崎車庫にて

東西サイドで撮影会を開きながらカムの動作実演をしたり車内を見せてもらったり。
見慣れた車内ですが、営業運転だとなかなかこうは撮れないので、イベントならではですね。

(3)屋内資料展示

尼崎工場の収蔵品を会議室に並べて、自由にご覧くださいのスタイル。
総じて貴重なものでしたが、私は浅いマニアなので一番楽しかったのは赤胴の幕回しでした。

阪神電鉄 7990形の方向幕と指令装置

幕装置と指令器は武庫川線の7990から取り外されたものの様子で、昭和の時代から時が止まっているものでした。
阪神電鉄 7990形の方向幕指令装置
指令器はこちら。7890-7990の前身である3801形は1986年に本線運用から撤退し、その後武庫川線で余生を過ごしていたのでほとんどその頃のまま残っているものと思われます。
(武庫川線ワンマンの幕が追加されているだけのはず。)

1986年から現在まで
・直通特急ができる
・急行の運行範囲が縮まる
・本線準急・快急が消える
・特急の各停区間が普通表示になる
などの変化があったので、今の対照表と見比べてみると面白いです。

さいごに

散々な評判だった今回のイベントですが、もちろん良いところもありました。
タイムスケジュールがかなり厳密に管理されていた(幕回しや看板取り付けも秒単位で時間が定められていた)ため、各回ともに当初の予定通り進行でき、不公平さの無いイベントにはなっていたと思います。
尼崎車庫の方々も非常に親切に対応頂き、”参加者に楽しんで貰いたい”という気持ちはとても伝わってきました。

ただマイナスポイントがデカすぎたことも事実なので、次はもう少し顧客の要求分析をしっかりやってから臨んで欲しいものです。次があればの話ですが…

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