生駒ケーブル 後編

2013年6月09日
生駒ケーブルの続きです。
生駒ケーブルは日本最古の営業用ケーブルカーとして1918年に宝山寺1号線が開業し、以来1世紀近くに渡って観光用途だけでなく通勤用途としても営業されています。
現在の主力車両は前編の写真にあったブルとミケという動物を模した形の車両なのですが、それが入る2000年まで運行されていた車両がまた凄まじく、
開業時に製造された車両を1928年に車体更新したモノでした。足回りは70年以上に渡って坂を上り下りしていたことになりますね。
その日本最古の営業用ケーブルカー車両が廃車後展示されていると公園に連れて行って頂きました。

▲車両が保存されている生駒山麓公園。結構規模の大きな運動公園みたいな感じです。当たり前ですけどちゃんとケーブルカーなので斜面に置かれています。

▲ケーブルカーが保存されているというだけでも結構驚きですが、すごく状態がよくて更に驚きました。定期的に塗り直しているんでしょうね。この感じでは前回の塗装から1年経ってない感じです。

▲車内も保存から10年以上経っているのに非常に状態がよかったです。ガラス一枚と割れていない上に、屋根の扇風機が残っているところがすごい。
公園という点では同じなどこぞの営団5000系とは大違いですね・・・

▲リベット、ラーメン構造のパンタグラフ、山頂側を向いた前照灯、外吊り戸。この形式の特徴を表す一枚です。屋根布の押さえ板が木製なのがまたいいですね。

▲パンタグラフ台座は木製で、腐食や反りが見られました。しかしここが木製で大丈夫だったんですかねぇ・・・

▲後付け感満載のアンテナ。一号線アンテナに似てるような気がしますね。

これにて生駒ケーブル後編終了です。3時間ほどしかない割に結構濃い時間が過ごせました。

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