南国宮崎を走る少数派形式、713系。
鹿児島の所属ながら南宮崎に常駐しており、主戦場は宮崎空港線・日豊本線の宮崎空港~延岡間。
宮崎空港が開業した1996年から長い間全4編成が宮崎で活躍していましたが、2022年9月の西九州新幹線開業に伴う長崎本線一部区間の電車撤退により817系が数編成鹿児島に転入。
玉突きで713系は4編成中2編成が離脱し、4両編成の列車が消滅。運用も1運用が残るのみとなりました。
この記事は、まだ全4編成が健在だった頃の記録をまとめたものです。
スタンダードな2両編成
日豊本線の宮崎空港~延岡間の運用はほとんどが817系ですが、2022年秋の改正までは817系に混じって朝・昼・夜にそれぞれ1往復延岡まで行っていました。
(2024年4月現在も朝の1往復は残っているようです。)
(日豊本線 都農→川南/739M/14:19/2022年1月)
南宮崎の増結作業
713系には1往復(宮崎→西都城→佐土原→南宮崎)だけ2編成を併結した4両編成の運用があり、夕方の15時半頃に南宮崎駅に行くと、連結作業が見られました。
朝夕ラッシュの4両編成
南宮崎で4両に組成された編成は宮崎から6885Mとなり、西都城に向かいます。
この列車は、始発の宮崎発車時点で18時を過ぎる列車でしたが、夏場であれば大淀川橋梁で撮ることができました。
(日豊本線 宮崎→南宮崎/6885M/18:28/2020年8月)
西都城に着いた列車は都城で一泊し、翌朝宮崎・佐土原に向けて6870Mで上ります。
こちらの列車も夏であれば大淀川橋梁で撮ることができました。
(日豊本線 南宮崎→宮崎/6870M/7:36/2021年5月)
大淀川、近年は開発が進んで北側にはマンションやホテルが立ち並ぶようになっていますが、南側はまだ高層の建物が少なく違った雰囲気がありますね。
(日豊本線 日向住吉→蓮ヶ池/727M/8:16/2022年1月)
西都城から上ってきた列車は、宮崎市の北端、佐土原で折り返し、再び宮崎方面に進路を取ります。
蓮ヶ池の撮影地は冬にしか撮れない場所で、数ヵ月後に西九州新幹線の開業を控えていて先行きが怪しいこともあってかなりの人が集まっていました。
22年9月改正で4連が消滅してしまったのは残念ですが、もともと吹けば飛ぶほどの少数派である713系が、西九州新幹線開業を生き残り、2024年3月の改正を越えてもまだその1運用が健在なのは喜ばしいことですね。
元気な姿が見られるうちにまた会いに行きたいものです。
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