現在ではほとんどの路面電車に冷房が載っていますが、1900形が冷房化された当時はまだ路面電車の冷房はほとんど実用化されていませんでした。なのでこの形式は冷房化の時期によって屋根上が大きく変わっています。
一番最初に冷房化された2両はバスクーラーを積み、非冷房時代とほとんど変わらない外観をしていました。現在では室外機+SIVという路面電車の冷房としては普通の形態になっています。(上画像の一番右)
次に冷房化された3両(上画像の一番左)は台形の分散クーラーを2台積んでいます。
このタイプは他社でも見ない珍しいクーラーです。
最後に冷房化された10両(上画像の中央)は一般的な路面電車用クーラーを載せています。
広島電鉄の1900形としては最もメジャーな形態なのですが、SIVが屋根上搭載ではないのでこれまた他ではあまり見られない形態です。
1900形は、地味ながら路面電車用冷房の進化を知ることのできる車両なのです。
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