京都鉄博に来た初代ドリーム号

2017年4月1,19日
GWを挟んでしばらく更新が滞ってしまいました。

もう帰ってから一月が経とうとしていますが、京都鉄道博物館に来た”初代ドリーム号”のことを少し。

ドリーム号は東名高速の開通に合わせて1969年から運行が開始された国鉄東名ハイウェイ・バスの路線の一つです。現在に続くドリーム号・昼特急の礎となる路線ですが、現在のJR高速バスと大きく異なるのは、この路線に専用設計の車両が充てられたことでしょう。
当時の国産バスには、国鉄の要求する性能を満たす型式が存在しなかったので、性能、耐久性、サービス等の面でそれまでの路線バスを大きく凌駕する専用型式の製造を各メーカーに求めました。
国鉄の無茶振りに応えるべく、国内4メーカーはそれぞれ特別仕様の専用車を登場させました。
そのうち、三菱シャーシの富士重ボディで製造された型式B906Rが、交通科学博物館に展示されていた744形旅客自動車です。

ところでこのB906R、交通博物館時代からドリーム号の幕を出しているのからなのか”初代ドリーム号”とよく言われていますが、登場時は昼行便が主だったようで当時のカタログにも特に夜行便に関する言及はありません。
実際晩年にはドリーム号によく用いられていたそうですが、”初代ドリーム号”という表現は少し語弊があるかもしれません。

国鉄ハイウェイバスとしての活躍を終えたB906Rは長らく弁天町の交通博物館に保存されていたのですが、残念ながら京都鉄道博物館の展示対象からは漏れてしまい、西日本JRバスの京都営業所内の車庫に保存されることになりました。
京都鉄博の開業に際して動態復元の上京都駅までのシャトルバスとして使う計画もあったようですが、現実的な線に落ち着いたようです。

前置きが随分長くなりましたが、今回京都鉄道博物館一周年を記念するイベントの一つとして梅小路の扇形庫で展示されるということで行ってきました。

扇形庫に収まった2つのドリーム号。
右のエアロキング、現役車なのによく連れて来れたなぁと思っていたのですが、どうも最近はドリーム号の運用からは退いて若狭方面の昼行便に使われているようですね。
ちなみに型式はどちらも744型。仕様とメーカーで形式が決まる国鉄車両称号のマジック。

新旧ドリーム号の並びもいいですが、どちらかというとこっちの方がアツいですね。
鉄路と道路の国鉄トップスター揃い踏み。

交通科学博物館時代は公式側が見られなかったので、こちら側は初見。


そして搬出の日。休館日の早朝に行ったら既に搬出作業が始まっていました。

当然自走はできないので前輪を持ち上げてのレッカー。交通科学博物館から京都営業所までの輸送も真昼間にレッカー輸送だったようで、その様子を記録した映像を扇形庫の中で見て驚きました。長年展示されていてもタイヤはしっかり回るんですね。

ここでも三菱並び。年の差は45くらい?
高速/観光車への考え方が大きく変わったのがよく分かります。

レッカー移動開始。目的地の営業所は博物館のすぐ裏とも言えるくらいの位置ですが、東海道線を越えるために東へ迂回。

東寺の下を。ケツをちょっとかじられましたがそのお陰で現代の風景に絶妙に溶け込んで不思議な感じです。

間もなく京都営業所に到着。最後の一台になってしまったキュービックとの並び。

そして車庫西側の専用車庫に収められました。次出てくるのはいつになりますかな。

今回の展示は交通科学博物館時代では見られなかったところやSLとの並びを見ることができ、色々楽しめました。
せっかく京都に保管してあることですし、今後も色々なイベントに登場させて欲しいものです。

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