File:023 国鉄バス BA10

2016年6月 確認
ノリと勢いだけで高知まで来てしまったわけですが、高知の廃バスはあまり事前にリサーチしていなかったので軽く回って行きます。

市街地に落ちてた国鉄バス。いすゞBA10。今で言うところの大型ショートの車両。ナローボディかなーとも思ったのですが、ナローと言えるほど細く見えないので通常幅ということにしておきます。
前タイヤが随分前に位置していて、フロントオーバーハングがかなり短い中ドア専用シャーシのモデルです。というわけで自動的にツーマン仕様。
この時代でこういった小さい車両が必要とされていた路線はワンマン化困難な路線が多かったので、前ドアが設置できないという今じゃ考えられないようなモデルもそこそこ数が出回っていたハズです。

この車両の特筆すべき点は車体が帝国自工製なこと。帝国自工は日野車体の前身で、どこのシャーシにも架装する富士重や西工と違って基本的には日野シャーシにしか車体を載せないのですが、国鉄に限っては指定車体メーカーだったこともあって国鉄末期までいすゞへの架装が続けられました。
さすがにスケルトン化以降この流れはなくなったのですが、今の感覚で言うとジャーニーKのシャーシにレインボーRJの車体を載せるようなことが当たり前のように行われていたわけですから昔のバスボディの入り乱れ方は恐ろしいものです。

(写真じゃなくて車体が傾いてるんだと信じたい。)

この世代の帝国ボディは大きな曲面窓にヒサシ付きのリアという割と凝った独特のスタイル。この後ヒサシを残したまま平面的なリアに進化していきます。

ところで下の方に見える緑色は旧塗装なんでしょうか。あんまりにもくっきり出すぎなので逆に違和感があります。
記されている車番を見るに国鉄バス時代の車番は331-7104。国鉄バスの付番規則と車体の年代から1967年式。登場時は旧塗装だったのでしょう。
国鉄バスの付番規則はメーカーの型番に一対一で対応するわけではなく、どちらかと言うと仕様や装備を表す数字になっています。このあたり鉄道車両の客車や貨車のそれと似たようなものを感じます。
5番目の数字を無視して規則通り書き下すと、8-9mサイズの前向き座席を装備した、いすゞシャーシの67年製の4番目ということになります。
5番目の数字はばねの種類や冷房の有無を表す数字で、この車両のように非冷房で板バネの車両は本来0とすべきところなのですが、1となっています。
1というのはほとんど例がないようで、結局何を意味するのかよくわかりません。
331という形式は後年爆発的に採用が増加した中型車CCMにも同じ数字が使われていますので、その識別用に後年改番した…ということも考えられます。
今のバスは20年走って当たり前、30年以上走る車両もチラホラ見られる程長寿になりましたが、昔は長くても10年持たないという時代もあったようで、その頃に制定された国鉄の車番規則だと10年差の同形式に普通に番号を振ると必ず重複してしまうので、その場合は古い方を改番して対応していたようです。
もしかしたらこの車両もそういう経緯があるのかもしれません。




カテゴリー: 撮影日誌-廃バス タグ: , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)