さよならキハ285

この間生まれたばかりの新鋭車が短い一生を終えようとしているそうで。
広大な北の大地で鉄道復権に賭けた意欲的な車両…になるはずだったのですが、その性能を試す機会なく消えてしまいましたね。

そもそもこの車両、製造時からJR北海道の経営に暗雲が立ち込めていて、完成当時から先行きは非常に不透明なものでした。
2014年の甲種輸送ももしかしたら本線で見る最後の姿かもしれないなぁと思って見に行ったのでした。


(東海道本線 南彦根~彦根/2014年9月26日)

(東海道本線 南彦根~彦根/2014年9月26日)
空気抵抗に配慮した特徴的な前頭形状と従来より大きな傾斜角に対応した車体断面。キハ283以上の低重心化のために客室部分の屋根が更に下がり、先頭部が出っ張った形状はまさに現代のキハ391。
車内も通常の振り子特急車以上に狭かったものと思われますが、報道公開すらされなかったので車内に関する情報はゼロ。
座席くらいはキハ54のグレードアップに活用されるかなと思っていたのですが、どうやら廃棄されているようなのでキハ285の内装を知る手がかりは一つも残りそうにないですね。

(東海道本線 米原操車場/2014年9月26日)
キハ285-902の台車。振り子機構に空気ばねの車体傾斜を付加した独自の構造。これが実用化されればキハ283を上回る傾斜角8度での営業運転が実現したのですが、この技術も結局日の目を見ることはありませんでした。




甲種輸送後のキハ285は一度入籍したものの、2014年度末で廃車になり屋外留置となりました。この時はまだ復帰を前提とした一時的な除籍だと思っていたのですが…

(苗穂工場/2017年2月20日)
ブルーシートを掛けられながらも屋外で留置されていたので屋根に雪が積もったキハ285。この日は重機で除雪中。いくら屋根上にほとんど機器がないとは言え重機で除雪なんて随分荒いことをするんだなぁと見ていて思いましたが、解体を前提とした除雪なのでこれでいいのでしょう。

(苗穂工場/2017年2月22日)
その数日後。ブルーシートが剥がされたことでここでようやく初めてキハ285の素顔を見れました。
赤子のような車齢ですが目の周りの汚れが目立って哀愁漂う姿です。

この数日後、キハ285は解体されました。




カテゴリー: 撮影日誌-北海道 タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)