2016年9月25日
前回はこちら。
1日目 ヤンゴン国際空港→ヤンゴン市街
現地時間の10時頃に入国の手続きがすべて終了し、晴れてミャンマーに入国します。
入国してまずUSドルからミャンマーチャットへの両替を済ませます。
5日間滞在ですので十分に余裕を見て500ドル程両替…したのですが、ミャンマーの紙幣は10,000チャット(以下Ks,だいたい1,000円)が一番大きな単位。500USDは620,000Ksに化けるので、全部10,000Ks紙幣で貰ったとしても紙幣が62枚になります。
しかし10,000Ks紙幣でも市街地では単位が大きすぎて使いにくいので、結局5,000Ks紙幣×100枚の札束+10,000Ks×数枚+1,000Ks×数十枚くらいで渡されました。
5枚のUSDが150枚程のチャット紙幣に化けたので、持って行った財布はその場で使いものにならなくなり、結局ミャンマー滞在初日はカメラバッグに紙幣を突っ込んでいました。
滞在中さすがにこれじゃあ防犯的にもアレだしなぁってことで、ある程度財布に入れて使わない分はカバンの中に入れていました。多分これが正攻法なんでしょう。
札束をポンと渡されてどうしたもんかなーと思いながら歩いていると、タクシーの運転手に声を掛けられました。
声掛けしてくるタクシーは多少ボってくるので注意しろとよく言われますが、市街地までのお値段を聞いてみると確かにミャンマーにしちゃちょっと高いかなぁという値段(15,000Ks)。
空港からのタクシーは本来ターミナル内のタクシーカウンターで斡旋して貰うのが定石ですが、結局ターミナル内を歩き回ってもそのカウンターらしきものが見当たらなかったので諦めて声を掛けてきたタクシーでヤンゴンへ向かうことに。(ただしちょっと値切りました)
今回降り立ったヤンゴン国際空港。所々事前に調べてたのと違うなーと感じていたのですが、実はこのターミナル、今年の春にオープンしたばかりの新ターミナルだったことを後で知ります。
左が昔からある国内線ターミナルで、右が新国際線ターミナル。同じ空港なのに国内線と国際線で全然雰囲気が違うので面白いです。
まだ出来たばかりのターミナルなので、ヤンゴン市内からタクシーで空港に行く時、”国際線ターミナルに行って”と言うと旧ターミナルの方に連れてかれることがあるので注意。(実際帰りに乗ったタクシーでは旧ターミナルに連れて行かれました。)
空港からヤンゴン市街へは40分程度で到着。タクシーの運転手はなかなかフレンドリーな人で、”今日これからどうするの? 市内観光するなら付き合うよ(40,000Ks)”と言われたので、初ミャンマーだしガイド付きで色々見て回れるならアリかなとヤンゴン一日観光をお願いしました。
ボーチョーアウンサン・マーケット
最初に連れて行かれたのはイギリス植民地時代から80年近く続くヤンゴン最大級の市場、ボーチョーアウンサン・マーケット。
日用品や土産物、宝石・貴金属などの高級品を扱う店が軒を連ねます。
頭にバナナを載せながら歩く女性に東南アジアを感じます。
マーケット内に食料品を扱う店はありませんが、ヤンゴンではそこら中に屋台があるのでちょっと外に出るとこの通り。
屋台にカメラを向けるのにはなんとなく抵抗がありましたが、タクシーの運ちゃんに”全然問題ないよ~”と言われたので遠慮なく。
日本と違ってそのあたりは随分寛容なようです。
スーレー・パゴダ
ヤンゴンの中心部にそびえるパゴダ(寺院)。寺院を囲むラウンドアバウトに横断歩道はあれど歩行者用信号なんてものはないのでひっきりなしにやってくる車を上手く避けながら横断しないと辿り着けない寺院。(一応歩道橋は分かりにくい所に一ヶ所あります。)
ヤンゴン中心部で繁華街に近いので寺院の回りがバスターミナルのようになっていて、バスもロータリーをグルグル回るので、上のようなバスと寺院と絡めた写真も撮れます。
ところで寺院内部は土足厳禁なので靴を脱いで裸足で入るのですが、寺院によっては靴の管理がガバガバなので寺院巡りをするなら安い靴で行った方がいいでしょう。
僕はいつも履いてるサンダルで行ったのですが、結局10回以上寺院に入りましたしヤンゴン市内でスコール後の水たまりに突っ込んだりして結構汚れてしまったので普通の靴で行かなくてよかったなぁと。
ヤンゴン中央駅
今回案内してくれたタクシーの運ちゃんとヤンゴン中央駅舎。
ヤンゴン中央駅は別に観光地というわけではないのですが、立派な駅舎には圧倒されます。
中央駅に来たのは、駅舎の向かい側にある高速バスのチケットオフィスで翌日のバガン行き夜行バスのチケットを買うため。
今回の渡航で仏教の聖地、バガンに行くことは決まっていたのですが、現地に行くまでバガンへの行き方は迷っていました。
バガン行きの夜行列車が取れたらそれで行ってもいいかなぁと思っていたのですが、運ちゃんにその旨を話すと
“ミャンマーに鉄道ねぇから 高いし遅いし何より汚い バガン行くなら夜行バスがいいよ”と半ば強制的にバスチケット売場に連れていかれたのでした。
結局任せるがままにJJ Expressのチケットが手に入りました。23,000Ks(約2300円)也。バガンまで東京-京都並の距離があることを考えると安すぎるように感じますが、JJはこれでも外国人観光客向けの高級夜行バスだそうで。
チャウッターヂー・パゴダ
巨大な寝仏で有名な寺院。外人受けしそうな観光地なので観光客で溢れかえってるんだろうなぁという予想は外れ、参拝に訪れるのは国内の人が多い印象。
修行僧もスマホを持って参拝する時代ですね。
後光がLED化された仏像。ミャンマーでは至って普通のようですが、日本人の感覚で見るとなんとも”俗っぽさ”溢れる姿。”CRブッダ”と言われるだけあります。
シュエダゴォン・パゴダ
ヤンゴン市街の北、シングッダヤの丘の上に聳え立つ巨大な寺院。ミャンマー最大の聖地で、写真では伝わりにくいですがとにかくデカい。
丘の上にあるので東西南北の入口によって色々なアプローチ方法があり、階段・エスカレータ・エレベータを選べる仕様。長い階段を歩いた方が御利益がありそうですが、今回はエレベータで。
シュエダゴォン・パゴダに至る大階段。入口がたくさんあるので各々の入口の混雑はそれほどでもないですが、上に登るとさすがに結構な数の観光客が。
この手の寺院全般に言えることですが、東西南北それぞれ同じような造りになっていて円形に歩いて回るので方向感覚を失います。ここは敷地が広いので特に顕著で、仏塔の規模に圧倒されながら歩いて回ってるうちに一周半くらいしてました。(運転手も出口が分からなくなってた。)
カンドージ湖
市街の北にある湖。伝説上の鳥をイメージした高級水上レストランが浮かぶ。
この湖の水上デッキは木製なのですが、所々腐ってたり跳ね上がっていたり×印が付けられていたり不穏な雰囲気。気を付けて歩かないと踏み抜きそう。
湖畔で見つけた猫。ミャンマーって案外野良猫は少なくて、日本の野良猫並に居るのが野良犬。
そこら中野良犬が居るなんて怖い国だなーと最初のうちは思っていましたが、多分こいつら日本の猫並みかそれ以上に大人しい。
人間に吠えることもないですし、噛みつくなんて以ての外。だいたい路上で寝てるので怖がる必要はなさそうです。
スーチーさんの家
最近観光地化している(らしい)ミャンマー民主化の主導者アウン・サン・スー・チーさんの家。
今も住んでおられるらしいのでタクシーの中から門を見るだけ。
この方のお陰でミャンマー旅行の敷居が下がったので頭が上がりませんね。
インヤー湖
緑豊かな森に囲まれた湖で、市民の憩いの場らしい。
確かにこのあたりはヤンゴンにしては整然としていて(失礼)静かで空気もキレイかも。
つーても湖畔の道路は例によってえげつねぇ渋滞でしたが。
こんな感じで美味しいとこをつまみ食いしたようなヤンゴン一日観光は終わりました。
弾丸ツアーでしたがだいたいミャンマーがどういう環境でどのような意識で過ごしたらいいのか分かった気がしました。
結局一日タクシーの運ちゃんに任せっきりでしたが、お陰でかなりストレスフリーに回れたのでタクシーツアーは正解だったかなぁと。
ミャンマーは基本緩い国ですが、色々と細かいところで日本と勝手が違うので初心者がいきなり一人で行くと結構戸惑うかもなーと思いました。
コメント
はじめまして、こんばんは。
ヤンゴン国際空港のタクシーカウンターは新国際線ターミナル(ターミナル1)ではなく、従来の国際線ターミナル(ターミナル2)の税関出口の先にひっそりと構えています。(写真で言うと国内線ターミナルのさらに左側の建物です。)
空港⇔市街の相場は10,000Kyat前後です。建物内で声掛けするドライバーは若干高値なので、カウンターが閉まっていてタクシーが必要な場合は建物外で客待ちしているドライバーに声を掛けてみてください。
もしまたミャンマーへお越しになる予定があればぜひご参考にください。
はじめまして。コメントありがとうございます。
タクシーカウンターはやはり旧ターミナルの方にあったのですね。ミャンマーを出る時に旧ターミナルの方も通ってみたのですが、こちらは随分案内所が充実しているように感じました。
新ターミナルはまだまだ整備途上のようですね。
情報感謝です。そう遠くないうちにまた行こうと思っておりますので、その時に活用させていただきます。