2016年9月27日
今回の旅で、ミャンマーに5日間滞在していたわけですが、せっかくミャンマーに来たのにヤンゴンだけに5日間滞在するのは勿体ないかなと思い、3-4日目はバガンに行きました。
バガンはヤンゴンから600キロほど離れた場所で、ヤンゴンがミャンマーの東京とするとバガンは奈良あたりでしょうか。町並みはごく普通の東南アジアの田舎なのですが、世界三大仏教遺跡と言われているだけあって小さい範囲に3,000もの遺跡が点在しています。
ヤンゴンからバガンへの移動手段は飛行機、夜行バス、鉄道など色々ありますが、今回は外国人旅行客に一番支持されている夜行バスで行くことにしました。
夜行バスはダウンタウンから乗れるわけではなく、ヤンゴンの中心からタクシーで一時間とちょっと行ったところにあるアウンミンガラー・バスターミナルから発車します。
今回乗車したJJ Express。まだまだ日本からの中古が多いミャンマーの長距離バスですが、ここは中国製の新車を積極的に導入しているようです。
車内は2+1列のリクライニングで、値段は23,000Ks。設備の豪華さと安価さでかなりの人気のようで、直前だとチケットを取るのも結構難しいのだとか。今回は運良く前日に手配できましたが、繁忙期は事前に予約しておいた方がいいのかもしれません。
出発して間もなく軽食が配られます。パンと水という簡単なものでしたが、食事が出るなんて思わなかったので驚きました。このようなサービスをするために運転手以外にも2人ほど乗っているというのも日本の高速バスでは考えられないホスピタリティ。
中国製のバスと言えど乗り心地はなかなかでした。椅子も良かったのですぐ爆睡し、3時間ほどで最初の休憩。
日本のSA休憩と違って、防犯上の理由から最初の休憩ではバスから追い出されることが多いようです。
休憩は30分ありますので、トイレの他レストランで食事することもできます。SAのレストランは出来上がった料理が並んでいるので、これが欲しいあれが欲しいと言うと温めてすぐ席に届けてくれます。
こんな感じで2回の休憩を挟みつつ、5時半にバガンのバスターミナル着。
バガンのバスターミナルも市街地から離れているので、ここからタクシーでニューバガンのホテルへ。
荷物だけ置かせてもらうつもりでしたが、なんと6時にチェックインできました。あまり観光客が居ない時期だからというものあるでしょうが、ありがたい限り。
バガン観光に欠かせない乗り物がこのE-bike。中国製の電動原付。
50ccくらいの出力はありそうですが、この国では免許を持ってなくても乗れるようです。
一日乗り回してお値段は6,000Ksとお安いのでバガンに居る間はずっとこれに乗って走っていました。
しかし電動バイクなので心配なのはバッテリー。一回の充電で一日は持ちません。
二日間走り回って確かめてみましたが、だいたい30キロくらいは問題なく走れるようです。昼に一度戻ってお昼を食べている間に充電してもらうとギリギリ一日乗れるくらい。
ホテルに荷物を置いてきて身軽になったので、早速観光線路沿いに…
バガンに来た目的の8割くらいは稼働しているキハ52の残党を見に行くことでした。
ミャンマーのキハ52は元々盛岡に居た車両で、現在ではネーピードーとバガン(とパコックー)と結ぶ長距離昼行列車に使用されています。
JR東時代に一段降下窓に改造され、ミャンマーに渡ってからも車体の上下寸法を詰める改造をされ、原型とかけ離れた姿になりましたが何の因果か国鉄色に似た塗装で今なお活躍しているのを見られるのはやはり嬉しいですね。
キレイにお色直しされた先頭のRBE5001と打って変わって荒廃の進んだRBE5011。状態不良車の離脱が進む一方、5001のように状態のいい車両は再整備されているようで、これもそのうちキレイになるのかもしれません。
同じくネーピードー行きの急行ですがこれは上のキハ52の翌日。のと鉄道のNT100の2連でした。
前後で車高が違うので別形式に見えますが、車体を切り詰めてるか否かの違いとのこと。
同じ昼行急行で21m級国鉄気動車と16m級LE-DCが混用されてるんですから面白い。
これはマンダレー行き急行のキハ141。キハ141はデッキ付きという北海道の装備を買われたのかミャンマーでは地方の急行列車に使用されることが多い様子。
一応観光メインで動いていましたが、2日間居て撮れたのは上の3列車だけ。
バガンは田舎なので、そもそも列車の本数がかなり少ないです。またどれもだいたい長距離列車なので、特に始発駅が遠くの列車は数十分単位で遅れることもあるようです。今回もパコックー行きの急行列車は派手に遅れていて撮れずに終わりました。
こういうところでも海外での撮り鉄の厳しさを感じた二日間でした。
次回は鉄道撮影や観光の合間に見たバスや車について書こうと思います。
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