2016年5月21日 確認
昔のバスはほぼ全てモノコック構造の丸っこいスタイルだったのですが、80年代にスケルトン車体の技術が確立されてからは各車体メーカー共にモノコックボディから脱却し、キュービックスタイルでリベットのないスケルトンボディがバスボディ市場を席巻することになります。
洗練されたスタイルのスケルトンの普及と共に、旧来のモノコックボディは一気に陳腐化が進み、モノコック最終期の車両でも古いバスというイメージがついてしまいました。
そのため、これからしばらくスケルトン車と混じって活躍するであろう最終期のモノコック車両を、”スケルトン風”のボディに改造してしまう事業者が一部存在していました。これが通称バケルトンです。
このような車両はそもそも改造数が少ない上に中途半端な車両なので現存車はもう居ないものと思っていましたが、案外近くにありました。
見るからに怪しいスタイル。元の丸っこいボディに前後の部分だけスケルトンボディを足したようです。
ご尊顔。観光タイプのK-MKの顔が取り付けられています。
この顔自体スケルトン最初期のものなので、この車両がオリジナルの顔で活躍していたのはほんの僅かな期間だったのでしょう。
リアの接合部分。バケルトンは見栄えを良くするため屋根部分をスケルトンと同じような角ばった処理で統一していることが多いのですが、この車両は角ばった屋根が途中から生えてきているような改造方法。こっちの方が手間掛るような気もしないでも…
ちなみにこの物件もゲートボール場の休憩室でした。確かに路線バスを置くより幾分居住性はよさそうかも。
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