2016年12月確認
家になったバス
瀬戸内海交通の営業エリアはしまなみ海道が通る愛媛県の島々。今でこそ本州と道一本でつながりましたが、昔はバスを持ってくるのも持って出るのも大変でした。
なのでこういう離島のバスは廃車になっても島から去ることなく有効活用されるケースが割と多いです。
今回の物件もそんな感じで、廃車後、家屋に転用された車両です。バス自体の状態は年式を考えるとかなりいいと思うのですが、この家屋、既に管理されている気配が全くしないのが気がかりです。
日除けの下からお顔を拝見。中央で分割された前面窓が完全に残っています。セパレートタイプの前面窓は昭和30年代で製造が終わっているので、これだけ良好な状態を保ったものはもうほとんどないと思われます。
長い間バスを守っていた日除けも寿命を迎えつつあります。
リア。当然のように二枚窓のタイプです。グリルが後年のようにメッシュタイプでなく、横向きにスリットが入ったスタイルでした。
同時期のモデルによく見られた鎧板型でもない普通の穴が開いていました。
もしかしたらこの時代でもあまり例のないタイプだったのかもしれません。
現存のほとんどない年代の個体なだけに、家に取り込まれた公式側も見てみたかったです。
まぁこういうのはだいたい側面に大穴が開いてたりするんでしょうけど…
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