2016年5月28日 訪問
SATO先生に「和歌山に阪急バスの廃バス使ったバスラーメン屋があるんで行きましょう」と誘われてから早2年…?
今回、和歌山にイカ釣りに連れて行って頂けることになったので(ボウズでしたけど)、行きしなにこのバスラーメン「山崎食堂」に寄っていくことにしました。
山崎食堂さんは岩出市の紀ノ川沿い、和歌山線の船戸駅近くにあります。
出発が遅かったので奈良から和歌山に着く頃には20時を回り、辺りは真っ暗。外観の写真はロクに撮れそうにないのでとりあえずリアだけ撮って店内へ。
ホントに見るからに阪急バス。型式は三菱ふそうのMR420。この間大阪の北部で見た車両とかなり近い年式の車両ですが、あちらが呉羽製のボデーだったのに対してこちらは三菱製のボデー。リアの形はこちらの方が幾分近代的です。
さて店内へ。
店内の様子。私たちが入店した時には二組のお客さんがいたので、しばらく経って貸切になってから撮影。
ちなみにこれは前面の方を向いて撮影しています。リア側1/3が厨房、前面側2/3が供食スペースとなっています。
2-3台の廃バスをブチ抜いて一つの店舗としている店も多い中、こういう一台で完結するラーメン屋も珍しいかもしれません。
シンプルなメニュー。中華そば以外のメニュー、お寿司やおでんはセルフサービスで、後で食べた分を自己申告して代金を払うシステムになっています。
横から見ると全然入っていないように見えて焦りましたが、ちゃんと中におでんが沈んでいました。
欲しい分だけトングで皿に取れるようになっています。
夜遅かったこともあってかなりお腹が空いていたので大盛中華そばとおでん三本を注文。(中華そばにはいつもネギが載っていますがこの日はたまたま切らしていたとのこと)
中華そばは昔ながらのお味でちょっと薄め。薄めゆえにいくらでも飲めてしまうおいしいスープでした。
スープが薄い代わりにチャーシューが濃い目の味付けでバランスが取れているようでした。
食べ終わった後はちょっと車内を見させて頂きました。
バス窓に沿ったロングテーブル。お盆には巻き寿司が載っていて取って食べることができるのですが、この日は先客で在庫切れ。
また来たときの課題ということにしておきましょう。
演劇関連の雑誌やポスターが多いですが、これは店主のおばあちゃんの趣味らしく。
店の端っこにあったこのミラー、もしかして車内確認用のミラーでは…
中扉の上にあった運賃の表示。大人90円の子供50円。このバスが廃車になった頃…昭和50年前後の運賃でしょうか。
店内の様子をたっぷり観察して店を出ました。
外装を改めてちょっと観察。このバスの窓はほとんど開閉できないようになっていますが、厨房のところにある窓だけは生きていました。
塗装は随分色褪せてきていますが、モノコック構造が幸いしてか未だ車体関係の懸念はなさそうとのこと。
昔は多かったという和歌山のバスラーメンも随分減りましたが、残ったこのお店は末長く続いてほしいところ。
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